貧乏でも気づかないと不幸ではない
貧乏でも気づかないと不幸ではない
オッス!オラ、スペックカカロット!
オラの実家は貧乏だったみてーだぞ!「ーみて…」というのは標準的な家庭の生活水準を最近知ってからなんとなく、オラの家って貧乏だったのかもな…って思っちまったんだぞ。メシは食えていたから、絶対的貧困でなく、相対的貧困だな!でも、小学生の時は太っていたらか、見た目的には超絶富裕層みてーだったな!
へー。スペックカカロットさんってデブだったんだ。
まあな。
モテないから、痩せてみたぞ。でも、痩せてもモテなかったぞ。
- 貧乏でも気づかないと不幸ではない
- 家族で出かけた記憶がない
- 貧乏だから、お年玉も親のもの
- 友達の親からお年玉もらったら、オラが返す
- 高校の入学式はワイシャツ姿
- 高校の時は、ヨシダくんが色々おごってくれた
- 大学は全額負担
- 生まれてから大学を卒業するまで金には困ったが‥
- まとめ
家族で出かけた記憶がない
幼い頃にどこかに連れていってもらった記憶が全くないぞ。
そういや、5歳くらいの時にアンパンマンの映画に連れていってもらった記憶がある。なぜか、おむすびマンが主役のサブ映画付きだったな。その映画は、親父とオラと弟の3人で見にいった気がすっぞ。だけど親父とお袋が一緒で家族みんなで何処かにいった記憶が全くないぞ!多分、家族でどこかに行くには、お金がなかったような気がすっぞ。
学校とかで、友達やクラスメートが、「夏休みに温泉行った」「カブトムシとりした」「ディズニーランドに行った」とかいう話で盛り上がっていた。みんな楽しそうに話をしてたぞ。でも、オラは全く羨ましいとは思わなかったな。
というか不思議だったぜ!
家族で出かけて楽しいのか?ってな!
そもそも、うちの親父、不機嫌な態度や顔をめちゃくちゃしやがる。おそらく、仕事が上手くいってなと思うがよ。家にいる間は、ずっとムスッとしていやがるのよ。
面白いテレビを見ていても「くだらない番組ばっかみてんな」なんていう。マジうちの親父盛り下げ上手だぞ!
小さい頃のオラはこんな人と出掛けても楽しくいんだろうなーとおもっていたからよ。家族で出かけることがなくて、むしろ嬉しかった記憶さえあるぞ!
だから、家が貧乏でよかったぜ!
貧乏の利点①
不機嫌な親とのお出掛けがゼロになって嬉しいぞ!
貧乏だから、お年玉も親のもの
年始に親戚が来たりするとお年玉をもらったりすぞ!
オラはお年玉をもらってもあんまりお礼とか言わない子供だったぞ!
その直後は、親父からすごく怒られたぞ。
性格の悪い子供だろ?
でも、オラのお年玉は、親父が「全部貯金しろ」と言われ、一切使わせてくれなかった。 言われるまま貯金していったけどよ!小中学校行っている間の9年間は貯金していたぞ!
中3の時に貯金はすげー額になっているに違いない。一体いくらかな?とワクワクして、親父に通帳を見せてもらったら、
残額204円!!
ATMでは引き出せないじゃないか!
おいおい、どういうことだ?
9年もお年玉貯めて204円っておかしくないか?
親父に問い詰めたら、いつもは不機嫌そうななのにことの時は、薄ら笑いを浮かべ、「お前の学費に使ったんだよー」なんて言っていたぞ。
オラは、それじゃ、仕方ないなーと思ったが、
そもそも、オラは公立なんだから、小中学校の学費なんてゼロなはず。
(かかるのは給食費や、修学旅行の積立、筆記用具ぐらいだろ?)
習い事も一切していなかったから、あんまりお金はかからない。
結局、稼ぎがないから、生活費にオラの年玉が消えていったみてーだぞ
そもそも、オラは子供の時に貯金しろといわれて親に渡していたお金はオラの手元に戻らないと分かっていたぞ。だから、親戚にもらっても、お礼をいいたくなかった。だって、お礼をいうのはお年玉を使い込んだ親父だろ?
でも、親戚の方々、ありがとです!
おかげで一家のピンチを切り抜けることができたぞ!
お年玉もらえなかったメリットとかあるの?
うーん
お金は手元でコントロールできるようにしなきゃ!というのはよく分かってよかったぞ!
友達の親からお年玉もらったら、オラが返す
年始に友達の家に遊びに行くだろ?
そうすると、友達のお父さんからお年玉をもらったりするんだぞ!
小五の時に星野くんのお父さんから5000円もお年玉をもらったぞ!
オラは天にも昇る気持ちでテンションアゲアゲになったぞ!
星野くんのお父さんには地面に頭を擦り付けながら、「ありがとうございました 」とお礼をいったぞ!星野くんのお父さんは若干気持ち悪そうにオラをみていたな…
やったー!これで新しいミニ四駆買って、たくさんパーツもつけられると思って嬉しさのあまり死にそうになったぞ!
星野くんのお父さん、マジ、神!その年の小学校の文集には将来星野くんのお父さんみたいになりたいと書いたぞ!
お年玉をもらったオラはワクワクしてけどよ、一応親父に報告したぞ。
オラ「お年玉もらった」
親父「もらってんじゃねーよ!」とぶっ飛ばされたぞ
えっ?ダメなのか?
どうやら親父は、お返しが嫌みてーだったぞ。
ああ、そうか、うちはお金がないから、友達にお年玉を渡す余裕はないのか、と悟ったオラは、次の日に100均でポチ袋を買って、もらった5000円札を入れて星野くんに渡したぞ。
ふー、ポチ袋分、オラ損したぜ!
ってなわけで、星野くんのお父さんからもらった5000円は星野くんの元にキチンと届けられましたぞ!
その年以降、オラは年始に友達と遊ぶのをやめたぞ。
お年玉は使えない。友達とも遊べない。親はどこにも連れて行かない。マジでお正月ってつまらなかったぞ!
家にいても不機嫌な親しかいなかったから、外に出てエッチな方が落ちていないか探したぜ。全然みつからなかったけどよ、何か目的をもって外に出るというのは、気分が、よかったぞ。たとえ、落ちているエッチな本を探すためでも、自分の人生の舵を自分で回しているというか、親が敷いたレールではないところを走っている感じがして気分が上がったぞ!人間を突き動かすエネルギーってもんは、使命だったり目的だったりするわけで、それだったら、お金なんか無くても平気だぜ!思春期の男にはエロスさえあればいいからよ!
高校の入学式はワイシャツ姿
オラは、お金が無かったから高校受験は公立のみだったぞ!私立での滑り止め?みたいなところは受けなかったぜ!オラの時は公立の高校は一校しか受験できないシステムだった(いまでもそうなのか?)
中3でみんな塾に通ったりしたが、オラは通わなかった。お金がなかった、というよりそのときは撮り溜めしていたギルガメッシュナイト(イジリー岡田MCのエロい深夜番組)をいつ見ようか?ということで頭いっぱいだったぞ!
ビデオは一台のみ。貧乏だから、自分の部屋なんてないからよ、どうやって見ようか毎日必死に考えていたぞ。で、オラは、学校から帰ったら家にずっといて、親がいなくなるタイミングを見計らっていたぞ。
泣かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス
結局よ、いつくるかわからないんだったら、待ってればいいんだろ?だから、塾なんて行ってる場合じゃなかったんだぜ!
対して頭が良くないし、塾にもいかなかったから、勉強はからっきしでも、ランクを下げて難なく高校受験は無事終わったぜ!ちょろいね、受験!がんばっても、がんばらなくても、高校に通えるんだぞ。頑張るだけもったいないぜ!
へー。頭のいい高校いけたの?
頭のいい高校か分からねーけどよ、
誰が一番強いか!にこだわる奴が多い高校には入れたぞ!
高校の入学式に出るのに制服をきようとしたらブレザーが見当たらない。親父に聞いたら、「金ないからブレザーは買ってない」
と返事をもらったぞ!
オッケー!なら仕方ない!
ただ四月でもその年はチョイと寒かったから、オラは長袖ワイシャツの上に長袖ワイシャツを着て入学式に臨んだぞ!先生にブレザーは?って聞かれても、「忘れた」と突っ張ってやったぜ!
突っ張れて箔がついたぜ!
先生は「そうか」といって去っていった。
えっ?これでいいの?
とオラは思ったが、ブレザーなんか着なくても高校ってなんとかなると分かったからよ。学校や職場なんかいろんな規則やルールがあるけど、守らなくてもいいのも多い気がすっぞ!
ま、誰が一番強いのか、にこだわる奴らが行くような高校だったから、ブレザーなんて気にしないのかもな!
高校の入学式で分かったことは?
ワイシャツ姿でもOK!ってこと
高校の時は、ヨシダくんが色々おごってくれた
晴れて、高校に入れたオラは、衣替えの6月までワイシャツ姿で過ごしたが、それをかわいそうだと思ったヨシダくんという人がよく牛丼をおごってくれたぞ。
聞けばヨシダくんは月に100時間以上もアルバイトをしてお金を稼いでいるみたい。バイト代は8〜12万くらいっていってたかな。
で、オラは、毎日ヨシダくんのバイトが始まる前の時間に牛丼をご馳走になっていたぞ。
ヨシダくん「金ないだろ?おごってやるよ」
オラ「やったー!ヨシダくん好きー」
オラの家は貧乏だったが、ヨシダくんのおかげでバイトをする必要がなく、すくすくと育っていった。
オラは、働くのがちょっとイヤだったから、それでいいやと思った。
高校の時のライフプラン(人生設計?みたいなことを考えて発表する)を作った時は、
「ヨシダくんみたいな高校生になりたい」
と書いたもんだぜ!
オラはヨシダくんのおかげで栄養が満たされ、無事に高校卒業!
とうとう高校卒業までブレザーは買えなかったけど、別に問題なかったぞ。
バイトせずに牛丼おごってもらっていたの?サイテーね。
ああ。でも幸せだった
大学は全額負担
貧乏だから、大学を行かない気でいたけど、親父が「大学行ってもいいぞ」というふうにいってたから、オラは行くことにしたぞ!
大学なんて行く気なかったから、全然勉強していなかったけど、ランクを下げて余裕で大学受験受かったぞ!頑張って上目指すくらいなら、頑張らないで下に落ちろ!
オラの座右の銘だぞ!
人生順風満帆だったけど、
大学受かって早々に親父から
「入学金、払っとけよ」
と言われ、112万円の入学支払い通知を受け取ったぞ!
そこには大学の銀行口座も書いてあり、親父は支払い方法を丁寧に教えてくれたぜ!
一通り、説明が終わると、
「じゃあ、金はお前が用意しろよ」
と言ってきた。
そして
「アメリカン人は、みんな高校の時にアルバイトして学費貯めて大学に行ってるって。テレビでやってたぞ」
おお、そうか。欲しいものを買ってくれない時は「よそはよそ、うちはうち」 というのに、こういう時はよその話を持ってくるのか!しかもアメリカン国!
アメリカン人もそうしているなら仕方ない。
入学金をさっさと払わないといけないから、とりあえず、おばあちゃんにお金の無心に行き、なんとか支払った。
オラ「必ず返すから!」とオラはお婆ちゃんに約束したもんだから、その後は必死にアルバイトをしたぞ!大学にもろくに行かず、スーパーの西友で毎日14時間働いて毎月21万円くらいを稼いで、5ヶ月で完済!
ありがとう!お婆ちゃん!
だけど、それを払い終わってすぐに、後期の学費の支払いが来やがった。確か30万円くらいかな?
手元にあるのは数千円。
もう詰んだと思ったオラは学費の分割支払いを申請し、毎月少しづつ払うようにしたぞ。毎月21万円も稼いでいるんだから、毎月10万円くらいづつ返していったぜ。学費の分割支払いなんていいのか?なんて今更思うけど、
オラが行けるような大学なんだから、生徒を退学にさせるよりは分割でも支払ってもらった方がいいと大学のえらい人は思ったんだろうよ。えらい人のセコさに救われたぜ!
(奨学金なんてもんは当時からあったが、バカなオラは「少額金」だとずっと思っていて、少ししかもらえないなら要らねえよ、と思っていたぞ)
結局、大学の学費で大変だったのは、最初の入学金と後期授業料だったな。それを支払ったオラは、楽勝に学費を収め続けられたぜ!だって、大学いかないでアルバイトしていたもん!
大学なんて、過去問もらって試験受かればOKよ!
学業まじ楽勝!
この時の尊敬する人は?
やっぱお婆ちゃん。ありがとうお婆ちゃん!
生まれてから大学を卒業するまで金には困ったが‥
生まれてから大学を卒業するまで金には困ったが、大して不幸とも思わなかったぞ!
家に金があったら、お年玉もらえたと思うし、貯金も親が使い込むこともなかったし、高校の時にブレザーを着れたと思うし、大学の時にバイト代を全て遊ぶ金に使って、合コンとかにもいけたと思うけど、
無いなら無いなりに工面して乗り切れたから、大した問題ではなかったと、今なら思うぜ!
というか、結構楽しかったぞ!
それがあるせいか、今は毎日楽しい。楽しすぎる。
実家が汚くて小さなアパートだったから、ただのマンションだったとしてもその後住む家、すべて豪邸に見えるしよ!
結婚した嫁のお父さんやお母さんから毎年お年玉がもらえて、貯金しろなんて言われないし。めっちゃ嬉しいぜ〜!
もうね、家でてから幸せのエッジが立ちっぱなしよ!
貧すれば純する
ということわざがあるけど、貧乏だと卑屈になるという意味もあると思うが、
そもそも、貧乏でも、自分が貧乏だと思わないと、卑屈な気持ちにならないぜ!
思うに、相対的貧困であろうとも、周りの同級生とか、どんな環境でどんな暮らしをしているのかがよく分からなかったし、分かろうともしなかったのがよかったのかもな!
そんなことよりも、ギルガメッシュナイトをバレずに録画視聴することで頭いっぱいだったからよ!
結局、思春期の男なんて、金よりもエロの方が大事だったりするわけだな!
(多分それは、親がいなくて、明日の食べ物もあるかわからない絶対的貧困の立場にいないからだったかもしれないけど)
エロ大事ね
人間の原動力ってエロスらしいぞ。
まとめ
まとめるとよ、
若い時は、金よりもエロ。
後、周りにいる人の優しさ!だぞ!
ギルガメッシュナイト終わった後のアルティメッシュナイトにはがっかりしたぜ